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大学院 総合文化研究科 生命環境科学系 身体運動科学
教養学部(3・4年) 統合自然科学科 スポーツ科学
教養学部(1・2年) スポーツ・身体運動

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研究

第31回身体運動科学シンポジウム 報告記

 2023年11月25日(土)、第31回身体運動科学シンポジウム「ストレッチングの最新研究動向」がスポーツ先端科学連携研究機構(UTSSI)と共催で開催された。オンラインでの開催となったが、全国各地から200名近くの方に参加いただいた。
 開会の挨拶では、身体運動科学研究室の主任である久保啓太郎教授より身体運動科学シンポジウムの開催経緯が説明された。身体運動科学研究室の紹介では、吉岡伸輔准教授より身体運動科学研究室の沿革が紹介された。特に、2023年から統合自然科学科にスポーツ科学コースが設置され、身体運動科学研究室にとって大きな節目の年となった。
 シンポジウムでは、5名の研究者により、これまで取り組んできたストレッチングに関する研究や現場への応用についてお話しいただいた。
 中村雅俊氏(西九州大学 准教授)は「ストレッチングが筋構造・力学的特性に及ぼす効果:現場に還元するためのエトセトラ」という題で、長時間や長期間、高頻度のストレッチングが関節可動域や骨格筋の柔軟性におよぼす影響やトレーニングとしてのストレッチングの効果などについて紹介された。
 宮本直和氏(順天堂大学 先任准教授)は「筋柔軟性改善や肉離れ予防のためのストレッチング」という題で、ストレッチングの実施姿位の違いが骨格筋の柔軟性におよぼす影響などについて紹介された。
 久保啓太郎氏(東京大学 教授)は「腱特性変化からみたストレッチングの是非」という題で、静的ストレッチングが腱スティフネスや腱ヒステリシスにおよぼす影響などについて紹介された。
 山口太一氏(酪農学園大学 教授)は「パフォーマンス向上のためのストレッチング再思三考」という題で、ダイナミックストレッチングの実施条件の違いがパフォーマンスにおよぼす影響や、現場での実施方法などについて紹介された。
 家光素行氏(立命館大学 教授)は「動脈硬化予防・改善に効果的なストレッチングとは?」という題で、ストレッチングが全身の血液循環や一酸化窒素産生におよぼす影響などについて紹介された。
 シンポジウムの最後には、座長の久保啓太郎教授の進行のもと、演者間で総合討論が行われ、興味深い議論が行われた。また、研究者として論文を発表し続ける方法について各演者からご紹介いただき、若手研究者や研究者を志す学生にとって貴重なお話しであった。
 昨年度に引き続き、オンラインでの開催となったが、多くの方に参加いただき、質問も沢山いただくことができた。最後に、本シンポジウムに参加された皆様、そしてシンポジウムの運営にご尽力された関係者の皆様に深く御礼申し上げたい。
(執筆:身体運動科学研究室 助教 小谷鷹哉)

シンポジウムの一コマと登壇者

シンポジウム中の1コマ(上段左から久保啓太郎氏、中村雅俊氏、山口太一氏、下段左から家光素行氏、宮本直和氏)