15 回身体運動科学公開シンポジウム

身体のサステイナビリティ ~脳と身体の健康のために~

開催要領

日時 平成
19 12 1 日(土)12:00~17:00

場所 東京大学駒場キャンパス・数理科学研究科大講義室
(井の頭線駒場東大前駅下車渋谷寄り出口すぐ・入場無料・事前登録不要)

主催 東京大学総合文化研究科生命環境科学系身体運動科学研究室

主旨

有限な天然資源の持続的有効利用のために、地球環境のサステイナビリティ(持続可能性)の確保は人類共通の重要課題となっている。東京大学アクションプラン
2007 は、自律分散協調系と知の構造化をキーワードとして、環境を保全し、自然と人工の調和を保ちつつ、生態系の中で人間社会の発展と繁栄がいつまでも持続するように、地球規模の新しい知のパラダイムとして、サステイナビリティ学の創成を謳っている。

人類が生存し繁栄を続けるためには、人類をとりまく環境を改善すると同時に、人類自体をも持続可能な生命体として保全する必要がある。健全な身体と健全な精神を育成し、次世代に引き継ぐことは、人類自身のサステイナビリティにとって根源的な重要性をもっている。本シンポジウムでは、生物としてのヒトに焦点をあて、その持続可能性について今日的視点から再考する。

プログラム

12:00-13:35 ポスター・セッション

13:35-13:45 身体運動科学研究室主任挨拶

13:45-16:30 シンポジウム口演(1演題25 分発表+5 分質疑)

 (司会:石井直方・金久博昭)

「乳酸からみた持久力とサステイナビリティ」  八田秀雄

乳酸は長い間、疲労の素になる老廃物とされてきたが、最近では、実は乳酸以外の原因で生じる疲労も多く、乳酸は筋における糖の利用を促進する重要なエネルギー源であることがわかってきた。そうした新しい乳酸の見方から運動の持久力とその健康への関わりを再考する。

「スポーツ選手の持久性トレーニング」  禰屋光男

陸上競技の長距離選手のように長時間の運動を行う競技選手ではいわゆる持久力が競技成績に直結する。持久性能力をより向上させるために、通常より酸素の薄い厳しい環境である高地で行なわれる高所トレーニングの理論と実際を解説する。

「スポーツ障害治療から障害予防、サステイナビリティをめざす」  渡會公治・伊藤博一

スポーツ障害は、使いすぎばかりでなく、身体構造上無理な使い方によっても生じる。肩や肘の痛みなどの投球障害に関する我々の研究を例に、本来機能と切り離せない身体の構造を理解し正しく機能させる工夫・技術による、障害のない快適な身体活動継続の方策を探る。

- 休憩(15 分)-

「こころ・ストレス・からだ」 村越隆之

様々な種類のストレスから精神的身体的変化が引き起こされる。これは心と体が脳を介して関係し合っている事の現れである。神経系がストレスを情報として処理するメカニズムを解析し、客観的なストレス対応の可能性を探る。

「身体運動と脳の相互作用:運動は知性を向上させるか?」 柳原 大

最近の神経科学は、身体運動が、筋・心臓・呼吸器のみならず、運動を制御する脳に対しても大きな改善効果を及ぼすことを明らかにしている。それらの研究成果とその生理学的メカニズムを考察する。

16:30-17:00 シンポジウム総合討論

問合せ先 東京大学身体運動科学研究室 03-5454-6867, 6853, 6133, 6134